売れる土地・売れない土地の特徴は?売却しやすくするポイントも解説
こんにちは! 栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」の土屋です。
お客様から「土地を売却したいのだれけどスムーズに売れるか心配」という、ご相談をいただくことがあります。
土地には売れる土地と売れない土地がありますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
今回のコラムではスムーズに売れる土地と売れない土地、それぞれの特徴を解説します。
売りにくい土地の特徴と売りやすくするためのポイントを知って、スムーズな売却を目指しましょう。
売れる土地・売れない土地の特徴とは?
需要があって、みんなが欲しいと思う土地はスムーズに売れるでしょうし、使いにくい、需要のない土地はなかなか売れない可能性があります。
売れる土地・売れない土地の違いは具体的にどんなものがあるのか、それぞれご紹介します。
スムーズに売れる土地の特徴
こんな特徴のある土地は、スムーズに売れやすいです。
利便性が高い
駅から徒歩圏内、大型商業施設が近い、学校や保育園が近いなど、生活しやすく便利なエリアにある土地は売れやすいです。
とくに、駅から近い「駅チカ」は人気が高いですね。
駅の周りは商店街や商業施設などが集まっていることも多く、総じて生活がしやすく便利なエリアとなっているでしょう。
家を建てやすい
家を建てる際には、エリアや土地によってさまざまな制限があるため、同じ面積の土地がであっても、必ず同じ建物が建てられるとは限りません。
そのため、新築を建てるための土地を探している人にとっては、次のような家を建てやすい土地であることが重要なポイントです。
- 建ぺい率や容積率が高い……同じ広さの敷地でも大きな家を建てられる
- 四角形に整えられている整形地……デッドスペースが生まれにくく、敷地を有効活用できる
- 用途地域の制限が少ない……地域ごとに決められている、建てられる建物の種類や高さの条件に対する制限が少ない
このように、条件が良く理想通りの家を建てやすい土地は、スムーズに売れやすいと言えるでしょう。
なかなか売れない土地の特徴
使いづらい・買いにくい・需要が少ないといった土地は、なかなか売れないことも多いです。
具体的にこんな特徴がある土地は注意が必要です。
相場と比べて価格が高い
土地を探している人は、同じような条件でいろいろな土地を見ています。
少しでも高く売りたい気持ちは分かりますが、近隣にある同条件の土地と比べて価格設定が高い土地は、売れにくなってしまいます。
立地が悪い
駅までの距離が遠く、毎日の通勤・通学に不便な立地の土地は、あまり人気がなく、なかなか売れない可能性があります。
また、周辺にお墓や火葬場、風俗店、暴力団の事務所などの施設がある場合も、抵抗を感じる方が多いです。
これらは「心理的瑕疵要因」といって、土地の評価を下げる要因のひとつにもなります。
また、田舎ですでに持ち家や土地を持っている人が多いエリアの場合も、新たに新築を建てる土地を必要とする人が少ない可能性があるでしょう。
希望の家を建てづらい
売れやすい土地とは逆で、家を建てづらい特徴がある土地はなかなか売れない可能性があります。
- 建ぺい率や容積率が低く、広い家を建てられない
- 歪んだ形や旗竿地(細い路地の先にある土地)で、デッドスペースができてしまう
- 用途地域の制限を受けて、建物の高さなどが制限されている
狭すぎる・広すぎる
狭すぎて十分な広さの建物を建てられない土地が売れないのはもちろん、広すぎる土地も土地が広い分価格が高くなってしまうので売れにくいことが多いです。
地盤が弱い
住宅を建てる土地は、災害に強いという点も重要なポイント。
とくに、地震の多い日本では地盤の弱い土地は敬遠されてしまいます。
盛土をした土地や埋め立て地なども、地震の際に地滑りや液状化などのリスクがあるため敬遠されがちです。
売れない土地を売却しやすくするポイント
売れない土地を売却しやすくするためには、売れない理由を理解してできる限り対策していきましょう。
立地や法律による制限の問題は個人では解消ができないとしても、価格は自分で設定することができます。
立地が悪い、建築の制限によって使いづらい土地の場合は、その分売り出し価格を安くしたり、交渉時に値引きをしたりすることで、スムーズに売れるケースがありますよ。
また、隣地の人に売却を持ちかけてみる手もあります。
隣り合った土地の人が購入してくれれば、狭い土地やゆがんだ形の土地も一つの広い土地になり、活用のしにくさが解消される場合があります。
さらに、売却を依頼する不動産会社を変える、複数の不動産会社に依頼するのもひとつの方法です。
不動産会社によって得意なエリアや物件はそれぞれですし、抱えている顧客層も異なります。
複数の不動産会社に査定依頼を出し、売りにくい土地を上手に売却してくれる不動産会社を探しましょう。
売れない土地を手放す方法は?
どうしても売れない土地は、以下のような方法で手放すことも検討してみましょう。
不動産買取
不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。
自分で購入希望者を探す必要がないので、不動産会社と金額の折り合いさえつけばスピーディに売却が可能。
ただし、売却価格は相場の7割程度が目安です。
とにかく早く売却したい! という方向けですが、どんな土地でも必ず買い取ってもらえるとは限らないので注意しましょう。
贈与、寄付
お金を出して買ってはくれなくても、タダの贈与なら受け取ってくれる人がいるかもしれません。
0円でも良いから手放したいという方向けの方法です。
ただし、贈与を受けた方は、土地の資産価値に応じて贈与税を納める必要があります。
また、自治体によっては土地の寄付を受け付けているところも。
こちらも、どんな土地でも寄付できるというわけではなく、自治体が必要とした土地に限られます。
まずはお住いの自治体のホームページなどを確認してみましょう。
売れない土地を放置するリスク
土地は持っているだけで固定資産税や都市計画税がかかりますので、使う予定がない・使い道がない土地でも、所有しているだけで毎年維持費がかかってしまいます。
また、使っていないからといって放置していては、雑草が生えて荒れる、虫が繁殖する、ごみを不法投棄される、犬猫の糞尿が放置されるという可能性も…。
隣地の方から苦情がきてしまうなど、隣人トラブルに発展しかねませんし、こういったことが続くと土地の評判が悪くなり、さらに売りにくくなってしまいます。
放置している間に地価が下がって、土地の資産価値が下がってしまうリスクもゼロではありません。
活用予定のない土地は、できるだけ早く手放すことをおすすめします。
売れる土地売れない土地の特徴を知って、スムーズな売却を目指す!
スムーズに売れる土地は利便性が高くて、建築の制限が少なく希望の家を建てやすい土地。
なかなか売れない土地はその反対で、立地や利便性が悪く、建築の制限によって希望の家を建てにくい土地です。
価格が相場より高い、地盤が悪い、近くに墓地や火葬場など嫌がられやすい施設がある土地なども、売りにくい土地といえるでしょう。
売りにくいとはいえ、活用の予定がない土地は所有しているだけで固定資産税など維持費がかかってしまいます。
売れない理由が立地や建築制限など個人で解消しづらいものなら、売り出し価格を下げることで売れることもあります。
また、不動産会社によっても物件の得意不得意があるので、条件の悪い土地の売却が上手な不動産会社を見つけると良いでしょう。
栃木県で不動産の売却を検討している方は、栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」にぜひご相談ください。
お客様の不動産売却をできるだけ良い条件で査定・売却できるよう正しい姿勢で対応いたします!
那須塩原店 土屋 清