空き家の草木が繁茂するとどうなる?放置リスクと行政指導を解説
こんにちは!栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」の土屋です。
人が住まなくなった家では、庭木や雑草が急速に伸びていきます。
定期的な手入れがなければ、草木はあっという間に敷地を覆い尽くしてしまうでしょう。
繁茂した草木は近隣トラブルの原因になるだけでなく、一定の条件を満たすと行政から管理責任を問われる場合もあります。
この記事では、以下の内容を順を追って解説します。
- 草木の繁茂がなぜ問題になるのか
- 放置することで生じる近隣トラブルや行政指導のリスク
- 特定空き家に指定された場合に何が起きるか
- 管理が難しいと感じたときに考えられる選択肢
「まさか自分の物件が…」と思われる方も、ぜひ最後までお読みください。
空き家の草木の繁茂とは?問題と判断される状態
空き家における「草木の繁茂」とは、管理されないまま植物が生長し、周囲に悪影響を及ぼしている状態を指します。
単に草が伸びているだけでは、必ずしも問題とは見なされません。
行政や近隣から指摘を受けるのは、おおむね以下のような状態です。
- 雑草や低木が隣地・道路へ越境している
- 樹木の枝が隣家の敷地や電線にかかっている
- 草丈が1メートルを超えるなど、見通しを著しく妨げている
- 枯れ葉や落枝が近隣に堆積し、火災や排水障害の原因になっている
これらは「管理不全」の具体的な表れとして、行政の空き家調査でも確認される項目です。
見た目の荒れだけでなく、安全や衛生への影響が出ている点が問題と判断される主な理由といえます。
放置した場合に生じる5つのリスク
草木の繁茂を長期間放置すると、さまざまな問題が重なり合いながら深刻化していきます。
ここでは、特に起こりやすい5つのリスクについて解説します。
①近隣トラブルに発展しやすい
枝が隣の敷地に越境したり、雑草の種が飛散したりすることで、近隣住民から苦情が寄せられるケースがあります。
最初は口頭での指摘にとどまることが多いですが、放置が続くと関係が悪化し、トラブルへと発展することもあります。
実際に栃木県内の別荘地や住宅地でも、1軒の荒れた空き家が周辺の景観を損ない、地域の評判に影響が出るという声が聞かれます。
草刈りや修繕の費用を求める法的な請求に至ったケースも、珍しいことではありません。
②害虫・害獣の被害を招く
草木が生い茂ると、さまざまな生き物の住処になります。
蚊やムカデ、ハチなどの害虫が発生しやすくなり、近隣住民が刺されるといった被害が出てしまうことも。
また、放置期間が長くなると、アライグマやハクビシン、イノシシなどの害獣が敷地内に定着するケースも見られます。
栃木県の山間部や那須エリアの別荘地では、野生動物が居ついてしまう事例も報告されています。
③建物の劣化を加速させる
蔦(つた)やつる性の植物が外壁に絡みつくと、壁材の内部に水分が入り込み、腐食が進みやすくなります。
この段階では、外から見ても気づきにくいことが多いです。
しかし、気づかないまま放置が続くと、劣化は構造部分にまで及ぶことがあります。屋根や基礎への影響が出てくると、修繕費用は大幅に膨らんでしまうことも。
木造建築の場合、シロアリの被害が同時進行するケースも少なくありません。
建物の価値は、放置した年数に比例して下がっていく傾向があります。
「まだ大丈夫」と思っているうちに取り返しのつかない状態にならないよう、早めの対処が大切でしょう。
空き家の劣化については下記のコラムで詳しく解説しています。
空き家の劣化スピードが早いのはなぜ?理由や劣化を防ぐ方法とは
④不審者の侵入リスクが高まる
人目につきにくい荒れた敷地は、不審者が立ち入りやすい環境になりがちです。
草木が生い茂り、建物の老朽化が目立つ空き家は「管理されていない」というサインを外部に発信してしまいます。その結果、不法侵入や空き巣被害のリスクが高まる傾向があります。
空き家における具体的な防犯対策については、下記のコラムで詳しく解説しています。
空き家の防犯対策を解説!防犯対策が必要な理由や難しいときの対処法も
⑤行政から指導を受ける可能性がある
草木の繁茂や建物の荒廃が一定の基準を超えると、行政が関与するケースがあります。
まず、市区町村から「適切な管理をしてください」という趣旨の文書が届きます。
それでも対応しない場合、特定空き家に指定されるリスクが生じます。
特定空き家とは、倒壊の危険や衛生上の問題など、周囲に悪影響を与えると自治体が判断した空き家のことです。
指定されると、固定資産税の優遇措置が解除され、税負担が増えることがあります。
最終的には、行政が強制的に草木の除去や建物の解体を行う「行政代執行」に至るケースも存在します。
その費用は所有者に請求されるため、放置が長引くほど経済的な負担は大きくなってしまうのです。
「特定空き家」や「管理不全空き家」について詳しくは、下記のコラムで解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
特定空き家と管理不全空き家の違いとは?近年の空き家の現状も確認
管理が難しい場合に検討すべき選択肢
草木の繁茂が進んでいても、すぐに「売る・手放す」という結論を出す必要はありません。
まずは現在の状況を整理し、自分にとって現実的な選択肢を考えることが大切です。
専門業者に委託する
草刈りや巡回を専門業者や地元の便利屋に依頼する方法があり、栃木県内にも空き家管理を請け負う業者は存在しています。
遠方に住んでいて頻繁に来られない方や、体力的に現地作業が難しい方にとっては、現実的な選択肢のひとつです。
相続によって突然所有者になった方が、とりあえずの対応として利用するケースも見られます。
ただし、委託はあくまで「管理を続ける」という前提に立った選択肢です。
空き家そのものの状態が改善されるわけではなく、費用負担も長期にわたることを念頭に置いておく必要があります。
所有自体を見直す
物件までの距離・体力・時間・継続負担のいずれかが厳しく、管理の継続が困難だと感じる場合は、所有自体を見直すことも選択肢のひとつになります。
「相続した物件だから手放しにくい」「古い家だから誰も引き取らないだろう」と感じている方も少なくないかもしれません。
ただ、管理できない状態が続くほど、草木の繁茂は進み、建物の傷みも深まっていく傾向があります。
現状を把握するための第一歩として、専門家への相談や地域の不動産会社への査定依頼を検討してみることも、ひとつの方法です。
栃木県の空き家で草木の管理にお悩みの方へ
草木の繁茂は、空き家の管理が限界に近づいているサインのひとつかもしれません。
「どうにかしなければ」と思いながらもなかなか動き出せない方は、イエステーションに是非ご相談ください。
イエステーションでは、栃木全域の不動産を対象に、他社で断られた物件も含めて査定・買取のご相談を承っています。
「草木が伸びきっていて家が見えない」
「築年数が経って傷みが進んでいる」
「長年放置している」
などの状態でも、お断りすることはありません。
仲介売却・買取のいずれにも対応しており、状況に応じた現実的な方法をご提案しています。
査定依頼は無料・査定額に納得いただけなくても、費用は一切かかりません。
荷物や家財が残っていても問題ありません。
まとめ
空き家の草木を放置すると、近隣への越境・害虫発生・建物劣化など、周辺環境への影響が広がっていきます。
さらに、自治体から行政指導を受けたり、特定空き家に認定されるリスクも生じます。
行政指導は「助言・指導 → 勧告 → 命令 → 行政代執行」の順で段階的に進みます。
勧告の時点で固定資産税の優遇措置が解除され、税負担が大幅に増えることもあります。
行政代執行に至ると、高額な費用が所有者に請求される場合もあります。
こうした放置リスクは、時間が経つほど対処が難しくなる傾向があります。
「草木が伸び放題になっている」「近所に迷惑をかけているかもしれない」と感じているなら、早めに状況を整理しておくことが安心につながるでしょう。
栃木県で草木の管理が難しくなった空き家の売却を検討している方は、栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」に、お気軽にご相談ください。
宇都宮店 土屋 清
売却の際には購入の時とはまた違った不安があると思います。自分の希望価格で売れるのか・・・問題は発生しないか・・・不安は尽きません。安心・安全のお取引をモットーとしておりますので、しっかりとお客様の状況をふまえ、万全の体制でサポートさせて頂きます。
その他の不動産売却の基礎知識
